バイアグラで、自分に自信がつきました。
ネットや雑誌をはじめ、いまやいたるところで目にするキャッチコピー。僕はまるで信じられないという気持ちですごしてきた。ついこの前までは。
もっともまだ若いし、エネルギーだってありあまっている。少し早漏気味だということを除けば、十分に性生活は満足できていたはずだった。しかし、昨夏のある晩、それが僕の完全な誤解であることに気づく。お酒を飲んでいた僕たちは、性生活の話に花を咲かせていた。そこで、僕の持続時間が友人たちの半分以下であることが発覚したのである。言うまでもなく全員に失笑され、非常に辛い思いをした。それ以来、あのキャッチコピーが頭から離れなくなる。
本当に自信がつくのだろうか、ただの広告に踊らされるのではないだろうか、そもそも僕に効き目があるのだろうか、若さゆえに、バイアグラを使うかどうか僕はとても悩んだ。かれこれ1ヶ月くらい悩んだと思う。性生活に対する自信もなくなり、性行為からも逃げるようになった。周りには相談も出来ないし、本当に一人自信をなくしはじめた頃、意を決してバイアグラを入手したのである。

そして僕は肉食獣となった。

包みをあけ、水に溶かして飲んだ夜である。まず彼女がいつもより妖艶に見えた。腰のくびれ、うなじ、細い指先、その全てが僕の性欲を刺激し始める。もちろん、僕の熱さも尋常ではなく、膨脹した息子は痛いくらいであった。バイアグラの効果をまざまざと見せ付けられた夜、気づけば一時間を3ラウンド、彼女を狂ったかのように抱けたのである。早漏であることなんかとうに忘れていた。性の素晴らしさを再認識し、今まで失ってきたものを全て取り戻せたかのように思った。
悩んでいた僕がばかばかしかった。どうしてもっと早く手に入れなかったのだろう、どうしてバイアグラの効果を疑ったりしたのだろう、早く使えばここまで悩まなかったかもしれない。そんなことを振り返りながらも、僕は心底嬉しさでいっぱいだった。はじめの一歩、時間はかかったが、それを踏み出せて本当に良かったと思う。あとは、バイアグラの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたい。バイアグラが与えてくれるのは早漏を打破する勃起力・持続力だけではなく、自信なのである。だから僕も胸を張って言おう。
バイアグラで、自分に自信がつきました。