精神疾患を治療する薬は、主に、
  1. 抗不安薬(マイナートランキライザー)、
  2. 抗精神病薬(メジャートランキライザー)、
  3. 抗うつ剤、4、睡眠導入薬 の4種がありますが、1を除く

2~4の薬はEDになり易いと言われており、実際に現在、ほとんどの心療内科ではED治療が行われています。しかし、少し考え方を変えてみますと、バイアグラによるED治療が確立される前の精神疾患の患者はとても性的に不利な立場に立たされていました。映画「ビューティフルマインド(2001年、アカデミー賞作品賞を含む4部門を受賞)」において、主人公であるジョン・ナッシュ(実在するノーベル経済学賞受賞者(1994年))が、統合失調症を発病し、抗精神病薬(メジャートランキライザー)を大量に服用する日々を送り、それが原因でEDになり、パートナーに辛い思いをさせるシーンが登場します。少し雑学的分野になりますが、抗精神病薬(メジャートランキライザー)のほとんどは、神経伝達物質であるドパミンの伝達を阻害します(アンタゴニスとして作用します)。ドパミンの伝達が阻害されてしまうと、性的刺激を含む刺激に対よって脳が興奮しなくなってしまうため、ほぼ必ずと言っていいほどEDになります。モルヒネの副作用で便秘になる確率と等しいといっても過言ではありません。抗精神病薬ほど酷くはありませんが、3.坑うつ剤もEDになる薬として大変有名です。最も有名な坑うつ剤であるイーライリリー社のプロザックを例にすれば、プルザックはSSRIという種類の坑うつ剤で、神経伝達物質のセロトニンの脳内濃度を高めます。男性の勃起は、セロトニンの濃度がノルアドレナリンの濃度に対し極端に低い状態(精神的には、興奮状態でやや攻撃的な状態)でおきるので、プロザックを服用していると極端にEDになり易いです。私と個人的交友がある人の中で、精神疾患を患っている人は多いですが、男性の場合、ほとんどEDになってしまっています。精神を病んで、さらにEDになって、さらに精神を病むのですから、踏んだりけったりですね。

こんな状況を防ぐために、精神疾患を患っている男性は、ED治療のためバイアグラの服用が必須と言っても過言ではないと思います。




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